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大嶽トンネル/奈良県川上村

2010.07.20 (Tue)
最近、旅行先のホテルのフロントなどで、私の名前を書くと
自分の名前に、みんなから関心を持たれるようになった。
筆者の苗字は、あの親方と同じ「大嶽(おおたけ)」なのです。

大嶽部屋
ちょっと前までは、私の名前を正しく読んでくれる人が少なく
歴史の教科書に出てきた「安政の大獄」のイメージが強いのか
「たいごく さん」というふうに間違えられることがしばしば。

「嶽」「獄」とは、山かんむりが有る無しという、れっきとした違いがあるのに
画数が多すぎて、同じ字に見えてしまうらしい。 また郵便物の宛名でも
「大獄」と書かれて届くものが多く、そうしたDMは封も切らずに捨てている。
漢字辞典などを調べてみても、【「嶽」→たけ、だけ、がく】と読むのに対し、
【「獄」→ごく、こく】としか読まないのである。

世の中には、私と同じ被害を受けてきた有名人もいる。
幕末に活躍した福井城主の松平春嶽である。
この人も、とある茨城県で開催していた博覧会の人物紹介とか、東京都にある
企業の博物館などの人物紹介で春獄と書かれているのを
空の上から見て、憤慨されているのではなかろうか...。
「獄」という字は、ダークなイメージがつきまとう漢字なので、戒名とかには絶対に使って欲しくないと
誰もが考える字ではないだろうか?

大嶽トンネルの地図
 紀伊半島の中央部に、「大嶽トンネル」という1kmを越える長大トンネルがあることを発見して
先日の吊橋取材の後でしっかり写真を撮ってきた。国土地理院の地図を見ても
http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.aspx?b=341454&l=1355943
しっかりと「大嶽トンネル」と書かれているので、まず間違いはないかと思う。

大嶽トンネル全景
 まだ真新しいきれいなトンネルが眼前に現れたとき、「これが大嶽トンネルかぁ」っと
一瞬、感激を味わっていたけれど、ふとトンネル上部の銘板を見て、思わず自分の目を疑ってしまった。

大嶽トンネル銘板1
 なんと、あるべきはずの「山かんむり」が付いていないのである。思わず車を止めて再確認。
何度見ても「大獄」なのである。トンネル横の金属製プレートにも、同じ字が...。
大嶽トンネル銘板2

 気が動転して、何が真実なのかわからなくなってしまったが、ふと考えた。
これは「地図が間違っているのでは、きっと、そうに決まっている!」と。
「おおたけトンネル」ではなくて「たいごくトンネル」が正しいのではないか?
そう思って、スコスコと自分の聖地を後にしようとしたとき、トンネル横の小さな橋にも
「大獄橋」という銘板が付いているのを発見!
大嶽橋銘板/漢字
ところが、橋の銘板の場合、反対側には「ひらがな」で名称を書くというルールがあるのでそれを確かめると
大嶽橋銘板/かな
こちらには「だけ」と書かれているのを発見して、何が正しいのか訳がわからなくなってしまった。

自宅に帰り漢字辞典をやトンネル関係のページを検索して考え抜いた結論は、
“やはり現地が間違っている”ということ。このトンネルを造った奈良県の担当者が
『史上最大の大間違い』を犯したとしか思えないのである。

今まで「実物は絶対に真実であり、“間違い”とはそれを見た人の記憶や偏見がそれを起こすもの」
というものであり、現物自体が間違っているということは、考えても見なかった。
しかし、広い世の中には現地の銘板そのものが間違っているということ、そしてその周囲の人が
その間違いを気にしていないという不可思議な現象があることを見つけ出してしまった。

念のため、奈良県建設部と川上村観光協会へ「大嶽」と「大獄」のどちらが正しいのでしょうか?
とメールを送ったけれど、いっこうになしのつぶて、沙汰なしなのでありました。
このことについて、真相をご存じの方がありましたら、どうぞお知らせください。
 
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